本来の年賀の意味は、訪問して賀詞を述べるもので、はがきによる年賀状が一般化したのは明治初期に入ってからです。年賀訪問のかわりを担う年賀状ですから元旦につくように出すことが一般的のマナーになります。 |
年賀状は、新年を迎える喜びの言葉(賀詞)、前年世話になった事への感謝、今年もよろしくという挨拶、相手の幸福を祈る言葉などで組み立てます。 |
賀詞には「頌春」「迎春」「賀正」「賀春」「謹賀新年」「恭賀新年」「明けましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」「初春のお喜びを申し上げます」などが一般的に使用されています。 |
賀詞だけを書いても年賀状としての形式に欠けるものではありませんが、短い感想や日頃のご無沙汰のお詫び、また俳句や短歌などを書くと親しみがこもります。後輩には激励の言葉を、友人なら希望に溢れた新春の喜びや近況報告などを書き加えると好いでしょう。特にお世話になった方には、感謝の気持ちを表す言葉を添えるとより一層好くなります。 |
上司や仲人夫妻、両親、兄弟、姉妹などに宛名を連名で出すときには、初めに男性か目上の人の姓名を書き、その左に女性か目下の人の名を書いて、それぞれに「様」をつけます。ただし、ご主人を通して奥さんと知り合いという程度なら、「○子様」としないで「御奥様」としたほうがよいでしょう。 |
家族なら「御一同様」、その人の母親なら「御母堂様」とします。また同居している先へは、必ず「××様方」というように「様」をつけます。よく「××方」にして出す人がいますが、これはマナー違反になりますので注意して下さい。 |
上司の場合でも、「○○様」とします。「○○殿」は事務的ですし、男性が目下の人に対して用いるものですので、やたらに使うと失礼に当たります。 |
またあて名に誤字や脱字の無いように気をつけましょう。特に名前の誤字は新年早々大変に失礼に当たりますので十分に注意が必要になります。わからない場合や不明瞭の場合にはできるだけ確認をしましょう。 |
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