お中元は、中国で祝日とされていたものが、日本に伝わってきたと言います。ちょうど一年の中間にあたり、お盆と結びついてお世話になった先や取引関係の間で、感謝の意を表すために贈り物をする習慣になりました。 |
関東地方では、7月、一方関西地方では8月、地方によっても旧盆の8月のところもあります。贈り物をするときには、初旬から15日までに届くようにします。「半年間お世話になりました」という意味から心のこもった、実質的なものを贈ると好いでしょう。 |
最近では、サラリーマンの仕事に対する考え方が合理的になって、お中元などの贈り物を虚礼と考える風潮も非常に強くなってきています。しかし、個人的な考え方はどうでも、職場にそういう習慣があれば、やはりそれに従った方がよいでしょう。 |
金額的には無理をする必要はありません。むしろ身分不相応の高価な品を贈って「何か下心があるのでは・・・」と勘ぐられても好くはありませんよね。できれば、お中元やお歳暮のように毎年続けて贈るものは、その年によって高低差をつけずに、なるべく同じ金額のものを贈るようにしましょう。 |
品物を贈ったらすぐそのあとに、はがきや手紙で先方に知らせます。何かの手違いで品物が予定より遅れて届く場合があるかも知れません。そんな時には送り状が届いていればこちらの誠意は先方に通じるはずです。 |
上司や目上の人には、贈った品について「心ばかりの品」などと書いて出しますが、父母・兄弟姉妹に贈る場合には贈った品を「のり」とか「おかし」「佃煮」などと具体的に書いた方が親切です。土地の名産だったら、かんたんにその説明・調理法を書き添えると一層喜ばれるでしょう。食べ頃のあるものはその期間を書くようにします。 |
お中元をいただいたら、礼状はできるだけ早めに出します。(マナー・礼儀作法です) |
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